2020年12月に訪れた箱根・強羅 「 佳ら久 」
今回は ゲストラウンジ 「 間 AWAI 」
夕食 「 グリルレストラン 十邑 とむら 」
朝食 「 メインダイニング 六つ喜 むつき 」、
そして 展望露天風呂 の様子などを綴っていきます。
ゲストラウンジは 宿泊棟の2階、東館と西館の間にあり
お部屋に行くために必ず通る場所に位置しています。
たまたま私達のお部屋は2階だったため
便利に利用させていただきました。
ラウンジに入って正面に ドリンク・フードカウンターがあります。
その左右に様々なタイプの椅子が用意されていて
各自気に入った場所でくつろげるようになっています。
ラウンジ内のフリーフロータイムは 14:00~19:00までと
( テラス席は日没まで ) 翌朝 7:00~11:00 で
この時間内は ドリンク フード共に 全て無料です。
夕方以降の 19:30~24:00 はバータイム となっていて
この時間帯は有料になっています。
ラウンジ右奥には外に通じる扉があり 森のテラスに出られます。
ラウンジから飲み物などを持ち出して 外のテラスで
楽しむことも出来ます。
テラスで飲食を楽しめるのは日没までとなっています。
また テラスとラウンジの出入りには お部屋のカードキーが
必要になりますので 必ずお持ちくださいね、と
スタッフさんから案内がありました。
↓ 缶ビールやジュースなどはこちらから自由に
持ち出すようになっています。
ジュースは 紀尾井町プリンスにもあった 「 YOGA 」
が置いてありました、 濃くってとても美味しいジュースです。
アルコール類はスタッフさんが用意してくれました。
スパークリングワインを用意して下さったスタッフさんと
お話ししたところ そのスタッフさんは
九州別府の 「 杉乃井ホテル 」 からいらしたそうです。
杉乃井ホテルは毎日2千人以上のお客様が来るほどの
大型ホテルで ある日突然 上司から
「 箱根に行ってくれ 」 と話があり
たいへん驚いたと言っていました。
杉乃井ホテルは屋上の露天風呂の写真が有名ですよね。
杉乃井ホテルも 佳ら久 も同じオリックスホテルのグループ
なので人事異動という事でしょう。
↓ ボージョレヌーボーのこんなワインもありますよ、
と勧めて下さいました。
杉乃井ホテルと 佳ら久、 2つのホテルは
規模もスタイルも全く違うので 最初はとても戸惑いました、
と言っていました。
でも生き生きと元気に接客していたそのスタッフさんを見て
スタッフの皆さんのつながりが とても良いホテルなのだな、
と想像できました。
コーヒーを頂こうとマシーンのそばに近づいたら
スタッフさんが飛んできて
「 このマシーンは時々機嫌が悪くなるので 」 と言って
操作する私の後ろに待機してくれていました。
初めてのマシーンは使い方がわからなくて
いつもマゴマゴするので ありがたかったです。
カプセルがこんなにたくさん、 きれいですね。
フードはどれも透明な小さなカップに入っていて
一口サイズのカナッペ類です。
ホタテの燻製的なものがとっても私好みで 美味しかったです。
ミニスイーツもありました。
夕食前なので 少し頂こうと思いながらも
あまりに可愛くてきれいなので 目移りしてしまいました。
このハーブポテトチップスもおいしかったです。
少しね、と思いながら 取ってみるとこんなにも。。。
とっても美味しくて気持ちの豊かになるラウンジでした。
私達は夕食が7時半からでしたので このラウンジを
夕食前に利用しましたが みなさん利用なさっているので
お席がすべて埋まっていました。
( 客室の数を5~6割に抑えて稼働中でしたが )
満室になると ここだけでは収容しきれないと感じました。
またグループで来ている方たちが お酒が入ると
かなり声高でおしゃべりを楽しんでいたので
それもちょっと気になりました。
自分もグループで来ていたら きっとこうなると思ったので
これからは注意が必要だと 強く感じました。
( でもお部屋の規模からして お二人で来ている方が
多かったので この日は たまたま だったのかも )
では時間になりましたので夕食に向かいましょう。
夜のロビーはひっそりとしています。
グリルレストラン 「 十邑 とむら 」 です。
大きなカウンターが3面で その周りにテーブル席が
配置されています。
窓際テーブル席も2面にあり 絶景景色を眺めながら
朝食が頂けるとのことです。
カウンター、一辺に椅子は6席ほどです。
今回はコロナの影響で 一辺に1グループとなっていました。
テーブル席には3~4組いらっしゃいました。
焼き手の方は4人くらい いらっしゃったかと。
鉄板焼きでは お食事が終わった後に名刺を頂くことが
多いのですが こちらでは最初の挨拶時に名刺を頂きました。
名刺を見て私が 「 足が速いのですか? 」 と
お聞きしたら 「 野球ですね、 もちろん早いですよ~ 」
と絶妙な返しで お食事は和やかにスタートしました。
最初の一品、海老芋の鰹節焼き
( 的な感じ、ちょっとフォアグラ風でおいしかったです )
名刺の苗字の読み方 ( 漢字は違いましたが ) が
2019年のWBSCプレミア12で活躍し 昨年は盗塁王も獲った
選手の名前と同じだったので そう聞きましたが
さすがの鉄板焼きのスタッフさんは お話がお上手でした。
前菜5種盛り合わせ
温前菜、3種類から一つを選択、 選んだ2種 ↓
眼鏡にマスク、 レストランのすべてのスタッフさんの
標準装備です。
ホタテとしめじの香草バターソース
ホタテ大好きな私です、美味しかった~
桜エビと白身魚の手打ちパスタ、トマトソース
黒むつのブランチャ
( ブランチャとはスペイン語で鉄板焼きの事だそうです )
次はステーキです。
開業記念とのことで ヒレとサーロイン2種類のお肉の
食べ比べをお楽しみください、と。
「 では行きますよ~ 」 と言う合図で火が付きます!
このパフォーマンスはカウンター席の醍醐味です。
実は 佳ら久 に泊まる数日前に 「 キャピトル東急 」に
泊まり そこでも鉄板焼きを頂いていました。
そこでは フランベの前に シェフから
「 炎の量を調節できますが 大 中 小、どれにしますか? 」
と聞かれました。
もちろん私たちは 大 でお願いしました。
その事をこちらのシェフさんにもお話しして
炎の大きさが選べるサービスは 喜ばれるかもしれませんよ、
とお話しました。
( って偉そうだね、私 ← うざいお客とも言われる )
小さなお子様がいると怖がるので その場合は極小とか
勿論 特大もいいかも などと 小声で何度もお互いに
聞き返しながらの会話が楽しかったです。
ステーキ2種 ( 量は私の分も少し主人に分けているので
通常よりも多めになっています。)
主人は 「 よく焼き 」 です。
最後のチャーハンはガーリックではありませんでした。
ガーリックを使うと やはり 汗や匂いが体から出るので
この後 宿泊する事を考えて それが出ないように
ガーリックは使わないのだそうです。
ふんふん、 そうなんですね、
その辺が 普通のレストランの鉄板焼きとは違いますね。
この三島葱とエビ味噌の焼きご飯が「 佳ら久スタイル 」です。
最後のデザートはテーブル席で頂きました。
とってもお腹いっぱい、もちろんお肉も美味しいし
写真とメニューにはありませんが お野菜盛り合わせも
出ました。 とても新鮮でおいしかったです。
私たちの担当の 「 足の速い 」シェフさんは
東京の 日本を代表するホテルからこちらにいらしたとか。
どうしてこちらに、と聞いたところ
「 ぜひ一度 ホテルの立ち上げに参加したかった 」 と。
立ち上げは 一から何もかも自分たちで決めるので
とても興味があったと言っていました。
たまたまオリンピックが延期になったので 時期的に
良い機会だと思って 思い切ってこちらに来たそうです。
レストランでは メニューや仕入れ先や食器、インテリア
などなど みなさんで意見を出し合って練られたとか、
本当に大変だったそうですが やりがいもあったようで
そのお話を熱く語って下さいました。
東京の暮らしと箱根の暮らしの違いなど
興味深いお話も聞けて楽しかったです。
いつもの夫婦二人だけの夕食とは違って
美味しいお料理と楽しい会話で 久しぶりに
素敵な夕食の時間を持てました。
ありがとうございました。
さて翌朝です。
朝日が反射して 天井に写っている様子がきれいです。
朝食はメインレストラン 「 六つ喜 」で頂きました。
朝日が降り注ぐ明るい店内です。
窓側と反対側には 半個室風のお席があります。
とてもしっかりとした箱にお箸が入っています。
この箱 特別にデザインされたもので 凝ってるね~
と主人は感心していました。
和食はお膳で出てきます。 メニュー
おばんざい色々と 干物は えぼ鯛です。
昨日 シェフさんに立ち上げの事を聞いたばかりだったので
これらの小食器やおてしょ などに注目してしまいました。
どれも素敵な小物で 竹との取り合わせもセンスにあふれています。
箱根名物の寄せ木細工の楊枝入れもありました。
最後にお箸を拭くナプキンが出てきました。
立派な箱だったのに納得!
このお箸 使った後にお持ち帰りが出来るものでした。
程よい量の美味しい朝食でした
早い時間でしたら窓側の明るいお席で頂けると思います。
最後にこの松の盆栽、 主人がスタッフさんに
「 立派な松で高そうですね~ 」 と言ったら
スタッフさんから思いがけないお言葉が。。。
これ、 作りものなんですよ、と。
えっ! えっ! ええっ~
全く本物にしか見えません。
実はこの枝?幹? は本物の木で 葉だけを幹に
差し込むようになっているんです。
本物は管理が大変でしょうし これは素晴らしいですね~
言われなければ全くわからないし、この松に注目するお客さんも
あまりいないかもしれません。
もし行かれる方は是非この松を凝視してみてください。
とここで。。。。
先ほどから給仕をして下さる女性のスタッフさん、
一人だと思ったら2人いらしたのです。
松の話の時にもう一人出ていらして ビックリしました。
と言うのも マスクに眼鏡 そして髪型も夜会巻き風と
お二人ともそっくりなんです。
お聞きしたら 髪型が決まっているんだとか。
オープンまでの間 みなさん髪の毛を伸ばして
夜会巻きの講習があったと言っていました。
そんなお話を聞いていたら 沖縄のリッツを思い出しました。
リッツも髪型が決まっていて「 リッツ巻き 」 と
言っていたので こちらは 「 佳ら久巻き 」 ですね、
と命名して 楽しいレストランを後にしました。
( こちらでも私、ウザい感 炸裂させてきました 汗 )
どのスタッフさんも 私たちのたわいのない会話に
お付き合い頂き 色々なエピソードを披露してくださり
より滞在が楽しめました。
最後に大浴場と展望露天風呂です。
お掃除が始まる直前にお断りして写真を
撮らせていただきました。
お天気がいいと本当にすがすがしくて 最高の露天風呂です。
お風呂の温度も明記されていました。
ただこの時期はタオルが置かれていなかったので
手ぶらで入ることは出来ません、それが残念でした。
カウンターも広々。
各カウンターにはダイソンのドライヤーと
お部屋と同じスチーマーも完備されていました。
最後に 朝の客室露天風呂も楽しみました。
チェックアウトは11時でした。
みなさん同じく 最後までお部屋で楽しまれたようで
ロビーの椅子は チェックアウトのお客様で
すべて埋まっていたほどです。
ただこの時期は 自由に外を観光するのは憚れたので
必然的にお部屋で過ごす方が多かったせいもあるでしょう。
チェックアウト時に 小田原の梅干しのお土産を頂きました。
こちらもお箸の箱と同じく こんなに可愛いオリジナルの
袋に入っていました。
頂いたマスク入れも 持ち帰らせていただきました。
小さな備品にも とても気を使って選ばれた品々に囲まれた
ステキなお宿でした。
私たちが直接 接したスタッフさんは みなさん
各ホテルから精鋭さんが選ばれたという感じで
こなれた接客で安心感がありました。
( メールのやり取りについては
しっかりと確認してほしかったですが )
楽しい滞在になり、お世話になりました。
他にも貸切風呂もあるので 出来れば2泊したいお宿でした。
帰りは乙女峠から富士山を見よう、と思っていましたが
やっぱり雲がかかっていて きれいに見ることは
出来ませんでした。
一日も早く のんびり旅行をしたいものです。
これで 「 こっそりマイクロツーリズム箱根 」 を終わります。
次回は首相官邸を上から見下ろすホテル、
こっそりシリーズ 「 ザ・キャピトルホテル東急 」 です。
キャピトル東急、 多くの口コミ通り
とってもとっても良かったです。